2010年10月8日金曜日

マイコミジャーナルにて記事が掲載されました。



先日、マイコミジャーナルに取材していただいた記事がWEBに上がりました。
ちょっと大げさなタイトルですが、ご覧下さい。

【クリエイター100選】第71回 岩原一平(デザイナー)

【インタビュー】未来の巨匠!? ダイソンが選んだ若手デザイナー・岩原一平 - 第5回James Dyson Award

これからも頑張ります。

2010年8月25日水曜日

人と「違う」アイデアの作り方

今日でzibaのワークショップも3日過ぎました。
濱口さんが、天才じゃない人が「違う」アイデアを生み出す方法について説明して下さったので紹介します。

まず、未来のロボットをデザインする時どんなロボットを想像しますか?

濱口さん曰く、ziba、IDEOが考えても大体あなたと同じようなアイデアを出すでしょう、とのこと。
人間はどんなアイデアを出す際にも固定概念を持っており無意識にバイアスがかかったアイデアを出してしまします。
この場合、「ロボットは人間を助ける物」というバイアスを無意識に持ってしまいがちです。
そうすると出てくるアイデアというのはそんなに違わない物になります。
ベクトルに例えると、ロボットが人間の方向を向いている状態です。


ここで濱口さんが言うのは、そのベクトルの向きを逆にしてみるということです。
人間がロボットを向いている、という図です。

AIBOなどがこれに当てはまります。
つまり、アイデアをベクトルで表示して逆のベクトルが何を意味するか、考えてみるというプロセスです。

もっと具体的に話しましょう。

今回のワークショップのテーマは「現代っ子の『学び』環境のイノベーション」というタイトルです。
ある班が、先生の数を増やす、教室のレイアウトを工夫する、的なアイデアを出しました。
そこで、濱口さんは下の様な図を書き出しました。


一人の先生に対する生徒数を表しています。
左側は先生に対して生徒の数を減らして行く、といった現代進行中のベクトルです。
そこで先ほどの方法を用い、逆方向のベクトルを考えます。極端に書くと、先生一人に対して生徒の数が∞となります。また、左側を極端に振ると生徒の数が0といったコンセプトが出ます。(ここではとりあえず、0ってなんか面白いコンセプトじゃね?くらいのノリで書きます。)

次に、もう一つ軸を設定します。


これは授業形態の軸で、左側はphysicalつまり今まで通りの授業形態、右側はsocialつまりnetなどを用いたタイプの授業です。最近の傾向としては右側を向いている傾向にあります。

ここで、2つの軸から一つのグラフを作ります。

そしてアイデアを出すべきポイントを定めます。

まず想像しやすい場所を特定します。
右上:生徒数が∞なら授業形態はsocialだよね。
左下;生徒数が1人なら授業形態はphysicalだよね。
この説明はすんなり入ってくると思います。



で、ターゲットにすべきは、☆のポイントです。
このプロセスは皆と被りにくいフィールドを生み出す、見つ出すためのツールです。
ここからアイデアを出す事で、イノベーティブな物が生まれるかは別として「違う」アイデアを生み出す事が出来ます。

普段無意識にこのようなプロセスを辿っているとしても図示されるとなるほど、と納得してしまします。思考回路をプロセス化して共有することで多くの人が面白いアイデアを出せる、ようになると思います。

と言った様な事を濱口さんはさらりと述べます。他にもziba流のアイデアを生み出すプロセスを毎日経験していますが、全部書くのは面倒なので割愛します 笑

明日は4日目、正念場です!
がんばります!

i.school with ZIBA design

昨日よりアメリカよりziba designを迎え東大福武ホールでワークショップが行われ参加しています。濱口さんという日本人の方もいらっしゃっています。濱口さんはUSBやインタラネットなどの生みの親で日本を代表するイノベーターです。

zibaのプログラムと濱口さんのお話があまりにも面白いのでここに記録しておきます。

プログラムの内容としては、
・アイスブレイク「10分間で教育サービスを考えそれぞれプレゼン」
・15分でアイスブレーク時の自分の思考フローを可視化しなさい。そしてもし一週間時間があったらどのような思考プランを設計したかを書きなさい。
というもので始まりました。

もちろん全て英語なので自分を含め少し焦りました。
アイスブレイクとしては少々過酷でした 笑

ここから濱口さんによるクリエイティビティのお話に入ります。

クリエイティビティというのは図の真ん中の部分で最も発揮されるものらしく、
いかにそこにポイントを置いて仕事を継続するか設計する事が重要とのことでした。

そしてデザインカンパニーの動向について。
このような図を使い説明して下さりました。


横軸はgeniusとgroup、縦軸は上が広い意味でのデザイン、下が狭義のデザイン、つまり一昔前の認識デザインとは形を作る物である、ということですね。

最初は左下の象限から始まり、zibaやideoは右下に移行します。そして最近右上へ移動してきた、して行くとの事です。まだまだ日本の会社は左下にいると考えられます。

こうして図示されると非常に分かりやすいです。
僕の印象では濱口さんは何でもビジュアライズしたがります。(本人も言ってた気も。)

そして深澤直人は左上、一人で全部しちゃうから。とのこと。横軸は個人プレイか集団プレイという意味ですね。濱口さん曰くご自分は天才じゃないとのこと、だから体系化していく、と。天才ならそういうことは考えたりしない、とおっしゃっていました。

そして、パナソニックに入社して気づいたこと、違和感を説明して下さったのですが、
図を作るのがめんどくさかったので割愛します。
また、いつか気が向いたら書きます。

最後に、なぜ、最初に自分の思考を可視化させたか説明して下さいました。
もし部下に仕事をさせる時どうするか?

ちょっと賢い人は、上の図の青のサイクルのように考えます。
やるべき仕事を伝え(知る)
やり方を教える(知る)
実行のためのスキルを学び、
分かち合う(実行する?)

この方法のメリットは、1サイクルの時間が短い事です。
その代わりデメリットとして上司のアイデアを超えるものは生まれません。

濱口さんは赤のサイクルを使います。
まず、何もわからないだろうけど、いきなり自分のチームに後輩を入れる。
後輩はてんやわんやで、訳がわからないまま仕事をこなす。
仕事が終わるころ、自分でどんなプロセスを追ったか、を考えさせる。
つまり自分なりのプロセスを生み出させる。

このサイクルだと時間がとてもかかるそうです。
ですが、時々上司を超えるアイデアがでる、と。

同じく「学ぼうとする姿勢は危険だ。」と濱口さん。
これも上と同じ理由もあるみたいです。
自分流を見つけろ、とおっしゃっていたのが記憶に残っています。

凡人がイノベーション、まわりと「違う」アイデアを出す方法も聞きましたが、
明日も早いのでまた書きます。

※解釈とか間違っていたらすみません。英語だったりするので間違ってる部分もあるかと思います。修正あれば連絡ください 笑

james dyson award2010

国内最優秀賞を頂きました。
海外のサイトでも紹介されています。
yanko design
tuvie
マイコミジャーナル

応援していただいた方々ありがとうございました!
シンガポール辺りに研修に行けるみたいです。
これからも頑張ります!

2010年7月8日木曜日

See-D contest


See-D contestという途上国×ものづくりのコンテストを開催することになりました。

私は運営側で、ワークショップの設計とデザイン周りを担当しています。

このWEB Designも担当しました。

MITのD-lab、東京大学i-schoolの協力も得られるのでデザインを学ぶ学生にとっても刺激的な経験になると思います。


興味がある方は是非申し込んで見てください。

james dyson award 2010


風力と電力のハイブリッドモビリティを作りました。

james dyson award 2010から詳細が見られます。